LEVISが自転車乗り向けの新ラインCOMMUTERを発表。
http://www.fashionsnap.com/news/2012-02-22/levis-commuter/
とのことです。
調べてみると、アメリカでは既にこのラインは発売済みで、
鍵をウエストに引っ掛けられたり、ストレッチ素材で動きやすかったりと、
私の物欲を刺激するには十分すぎるモデル。
そしてPVもなかなかかっこいい。
ところで、こういった自転車向けラインが色々な所から立て続けに出ていると感じるのは私だけでしょうか?
もちろん世が空前の自転車ブームだからと言ってしまえばそれまでで、
私だってトラック野郎向けラインで、渋滞時に自動でマッサージしてくれるデニム(あればあったで売れそうだけど)よりも、自転車向けのストレッチデニムの方が評判を集めるだろうとは思う。
ただ私は、ストレッチを入れただけで「自転車向けモデル」と言ってしまったり、
リフレクターを付けただけで「サイクルライダーモデル」と言ってしまう事に何か違和感を覚えるのだ。
つまり、その理屈でいけば、シマロンのパンツだって自転車向けだし、交通整理のおじさん着用のリフレクタージャケットだってサイクルライダー御用達になっても良いはずではないかと思ってしまう訳である。
と、いうことでこの違和感を晴らすべく、他の乗り物向けの洋服から、それぞれの法則を見つけ出そうと試みた。
まずはアメリカンバイクライダーの定番、レザー上下セットアップスタイル。
風を通さない、暖かい、丈夫、そして何より風で服がなびく心配が無いので、
安心して制限速度をオーバーできるという、利にかなったアイテム。
とはいえ、動きにくい、手入れが大変、下に着込めないから結局寒い、高い、
といったデメリットもある。確かに見た目はかっこいいが。
そしてジャパニーズバイクライダーの定番、暴走族スタイル。
こちらは風も通すし、寒く、すぐ破れる、そしてなによりガンガン風になびいて危険きわまりないというアイテム。
とはいえ、他の通行人に対するアピールは絶大。自己主張100%のこちらも見た目重視アイテム。
さあ次はF-1だ!と思った時に、ふと上記3点の共通点が見いだせた。
要は、見た目なのである。
そして発信源は乗り物ではなく、あくまでファッションなのである。
つまり、
■「自転車に乗るには動きやすくないとだめだよね」→「じゃあストレッチを入れてみようか。」
というアプローチではなく。
■「ジーンズ履いて自転車乗ったらかっこ良くない?」→「じゃあストレッチ入れて、鍵ウエストに取り付けられるようにして、自転車モデルにしちゃう?」
というアプローチ。
だからシマロンも交通安全ジャケットも自転車向けとしては成り立たず、自転車にファッションを見いだしたリーバイスのCOMMUTERが自転車向けとして世に送り出される訳である。
ということは、もしリーバイスの企画担当が
「ジーンズ履いてトラック乗ったらかっこ良くない?」
と言い出したら、マッサージ機能付きのジーンズが発売される。かもしれない。
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